電力自由化により家庭用の電気供給事業を開始したeneosでんきは、東京電力を利用した場合と比較して、安い料金で電気を利用できるケースがあります。
また東京ガスも電気供給事業を開始しており、ガス料金と電気料金を一緒に支払うことで特別な割引を受けられるサービスもあります。
eneosでんきと東京ガスの電力供給サービス
1,電力自由化に伴う新規事業者の参入
2,五人家族でeneosでんきを利用するケースなど
3,東京ガスの電気料金のシステム
4,ガスと電気のセット割引のことなど
1,電力自由化に伴う新規事業者の参入
電力の自由化によって、さまざまな企業が電力供給に関する事業を開始しています。
そのような企業の中には電力の自由化の前から一部の場所で電力の供給事業を行っていた企業もあります。
それがeneosでんきと東京ガスです。eneosでんきは電力自由化より10年以上前から、オフィスビルなどの施設に電力を供給してきた実績があります。
そのためこうした事業で培ってきた経験を、家庭用の電量供給に生かすことができる利点をこの企業は持っています。
一方で東京ガスも電力自由化以前から、一部で電力供給事業を行なっていました。
この企業はガスの供給が主な事業ですが、2002年から他の会社の代理店として電力の販売を行なってきた長い実績もあります。
また専門分野である天然ガスを利用した火力発電所を運営しているので、安定して電気を供給できる設備も整っているのも強みです。
2,五人家族でeneosでんきを利用するケースなど
これらの二つの企業の電力供給サービスは、従来の東京電力の電力料金と比較して、より安い価格で電気を利用できる場合もあります。
それぞれの会社と契約したした時に支払う必要のある電力量料金は、家族の人数などによっても、その割安となる価格が大きく異なるケースもあります。
例えばeneosでんきの場合には5人家族が利用する場合で、一ヶ月の電気料金が1万4千円程度の場合には、1年間合わせて1万5千円ほど東京電力を利用した場合より割安で電気を利用できるケースもあります。
また人数が4人の家族の場合で、一月あたり1万1千円程度の電気料金を支払っている場合には、東京電力を利用する場合と比較して年間で1万円ほど安く電気を利用できるケースもあります。
またENEOSカードを所有している人の場合には、カードを利用して電気料金を支払うことで、ガソリンや灯油などを割引価格で購入できるサービスも受けることができます。
3,東京ガスの電気料金のシステム
その一方で東京ガスの電気料金は三つのタイプに分かれているのが特徴です。
この会社の電気料金には「ずっとも電気」という名称があり、1から3までの番号がついた異なったタイプの電力サービスが揃っています。
その中でもずっとも電気1は東京電力の従量電灯Bに相当する、一般的な電気供給の形態です。
このサービスでは30アンペアから60アンペアまでの4つの契約電流を選ぶことができます。
アンペア数が少ないほど基本料金が安くなっているのが特徴です。
一番安い30アンペアの基本料金は一契約あたり、およそ842円です。
この基本料金の他に使用した電気の量に応じて電力量料金を支払うシステムになっています。
電力量料金は第一段階料金から第三段階料金まで分かれていて、毎月の使用料が140キロワット時の場合には、1キロワット時あたり23.24円の料金になります。
4,ガスと電気のセット割引のことなど
東京ガスのこうしたサービスを利用すれば、毎月の電気の使用量を計算して、より最適な契約アンペアのサービスにプラン変更することで電気代をより節約できるケースもあります。
電気の使用量が思ったより少ない場合には、基本料金の少ないアンペア数の少ないものにプラン変更して、電気代を抑える方法もあります。
また東京ガスの場合にはガスの供給もこの会社のサービスを利用することで、電気とガスの料金をまとめて支払うことができる利点もあります。
さらにガスと電気を両方利用することで、年間の電気代がさらに安くなるケースもあります。
例えばずっとも電気1を契約して、ガス・電気セット割の適用を受ける場合には、年間で9千円以上電気代が安くなるケースもあります。
東京電力を利用する場合と比較してもより安い料金で電気を利用できるメリットもあり、40アンペアで毎月の電気使用料が500キロワット時の場合には、月々およそ1200円ほど電気代を安くすることができる場合があります。