過去の電気料金や電気使用量はweb明細で出せる。


新電力の参入や新プランの登場で様々な選択肢が広がりました。電気代を少しでも安く出来るよう,比較検討を行いましょう。そのためにはまずはご家庭の現状を把握する必要があります。web明細などを利用すれば過去の電気使用量や電気料金を簡単に見ることが出来ます。賢い選択のためにも,現状把握から始めましょう。


損をしない為にも情報収集をしっかりと行いましょう。
1,まずはご家庭の現状を把握することから始めましょう
2,新電力で電気代は安くなるのか
3,電力会社を変えることにデメリットも
4,電力会社によって変わるプラン

1,まずはご家庭の現状を把握することから始めましょう

 電力自由化をきっかけに,電気料金やガス料金などの見直しを行った人や行いたいと考えている人は多いのではないでしょうか。しっかりと見直し比較検討することで,少しでも電気料金が下がったりお得に利用できるようにしたいものです。
 しかしながら,実際にはどのように比較すればよいのかわからないという人がほとんどです。そこで,まずはご家庭の現状について確認し,把握することから始めましょう。現在1年を通して,どのような電気の使用をしているのかを知らなければ,新電力会社との比較も出来ません。
 また,季節によっても電気の使用量は大きく違ってきますので,少なくとも1年分は確認しましょう。明細で電気使用量や内訳を確認しますが,紙の明細以外にも確認方法はあります。
 紙の明細表は捨ててしまっている人も,web明細を利用すれば,過去の電気使用量や内訳を確認することが出来ます。


2,新電力で電気代は安くなるのか

 各家庭の現状を把握することが出来たら,次は実際に新電力会社に乗り換えると電気代が安くなるのかを調べましょう。
 様々なサイトで電気料金のシミュレーションをすることが出来ますので,そうしたサイトを利用することをお勧めします。様々なプランでシミュレーションしてみることが大切です。季節によって変わる電気代もシミュレーション時に頭に入れておく必要があります。
 シミュレーションを始める前にweb明細などで調べた,各家庭のこれまでの電気使用量や内訳,また契約内容がわかるものを手元に用意しましょう。
 もちろん,一つのサイトのシミュレーションだけでなく,複数のサイトでシミュレーションすることをお勧めします。まだまだ始まったばかりの電力自由化ですから,しっかりと比較検討し,納得した上で会社の変更や,プランの変更を行うことが大切です。


3,電力会社を変えることにデメリットも

 電力自由化に伴い,電気代を少しでも安くするために新電力会社に乗り換えを検討している方は,デメリットについても調べる必要があります。
 魅力的な情報が多く,安易な気持ちで電気代が安くなると,しっかりと調べることをせずに乗り換えてしまうと,痛い目に遭うこともあります。
 まずは,電力が安定して供給されるのかということです。新規参入の会社は従来の電力会社よりも経営体質がまだ脆弱なため,発電設備が十分でない可能性もあります。そうした新電力が増えると,電力の需要に対して供給能力が不足し,停電が発生してしまう恐れがあります。
 もちろん,こうした事態に備え,電力広域的運営推進機関が,地域を超えてより効率的に電力の需給管理を行い,安定供給を担保してくれます。不足分は大手電力会社が対応してくれますが、契約したPPSの内容に準拠した請求しかないので、安心です。
 また,電力会社を変えても必ずしも電気代が下がるわけではありません。しっかりと調べてから乗り換えを行ってください。


4,電力会社によって変わるプラン

 電力自由化に伴い,多くの新電力会社が参入し,たくさんの電力会社から選んで,電気の契約をすることが出来るようになりました。
 更に,各電力会社ごとに様々な料金プランやセット割などがあります。もちろん,料金プランもセット割などの割引もどんどんと新しいものが出てきます。知らなかったら損をするお得情報もたくさんある中で,どれだけ面倒くさがらずに行動できるのかで今後の電気料金は変わってきます。
 ですから,我々消費者は膨大な情報を取捨選択し,確かな情報をもとにして賢い選択をしていかなければならないのです。 もちろん,新しいプランが出てくるのは新しい電力会社だけではありません。従来の電力会社でも新プランが出てきていますので,そちらも併せて調べてみましょう。新しい電力に乗り換えるよりも,今までの電力会社でプラン変更をした方が安くなることもあります。電力会社に確認方法を一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。