電力小売全面自由化がスタートしてから数年が経っており、電力会社を比較して乗り換えを行ったというご家庭は増えてきています。しかし乗り換えが全て成功したというケースばかりではなく、電気代が以前よりも上がってしまった、不便になったと感じる方も多いようです。
そこで電力会社の切り替えをする際に備えて、失敗を回避するためには事前に切り替えについての知識をしっかり身に付けておくことが重要となります。電力会社の変更に関して、注意すべきポイントなどをチェックしておくことをおすすめします。
電力自由化に伴い電力会社を切り替えることによって、電気料金や充実したサービスを受けられるようになる場合も多いです。しかし反面注意点やデメリットも存在しており、まず挙げられるのが、今まで契約をしていた電力会社を解約することによって違約金が発生するデメリットがあります。電気料金は引越しをするまで契約を解約する必要がなかったことから、契約時にも契約期間を意識する必要はまったくありませんでした。
電力自由化に伴い登場した電気料金のプランの中には、一定の契約期間を定めているプランも少なくないため契約期間を確認せずに、他の電力会社への切り替えを行って解約をしてしまうと違約金が発生する注意点があります。普段仕事で転勤をする機会が多い場合や、他の場所へ引越しを考えている人等は、電力会社の料金プランを確認する際に契約内容をチェックすることが重要です。
近年自宅をオール電化に切り替えるというご家庭が増えてきています。家庭内で使用するエネルギーの全てを電気に統一することで、火を使わないことで火災の心配がなく安全という特徴を持っています。ただ電気料金のプランとしての注意点として、時間帯によっては電気が安くならないことが挙げられます。
電気料金の安い深夜電力の消費が多いため、光熱費の負担が軽減することが可能ですが、一般的な従量電灯プラントは異なり昼間の電力量単価が高くなるので、昼間自宅で電気を多く使う生活をしている人にとっては電気料金が安くならない上に、プラン切り替えをすることが意味ない状態になってしまいます。
このような意味ない状態にならないためにも、オール電化の特徴や利用する上でのメリットやデメリットを把握しましょう。
電力事業者を切り替える際には、なぜ安くなるのかきちんと把握しておくことも大切です。どんなに安い料金であっても電力自由化の課題とされるのが停電時のトラブルです。
電力自由化においてどの事業者と契約をしても、電気を送る電線や設備は今まで通りであり、地域の電力会社である一般電気事業者の設備が使用されて電気が家庭に届けられます。万が一契約した電力会社の発電量が不足したり、停電を起こしてしまっても地域の電力会社が不足分を補う仕組みとなっています。
大手電力会社に一時的に切り替わることで、停電になったり供給が不安定になることはありません。これは切り替え先の事業者が倒産した場合にも当てはまるので電気が滞ることはありませんが、大手電力会社の料金プランに自動的に切り替わるため、今までの料金よりも安くならない切り替えた意味ない状態になってしまう可能性があります。
電力自由化に伴い多くの電力事業者が登場したことから、環境に配慮したいエコ志向の家庭でも安心な再生可能エネルギーと呼ばれるエコエナジーを利用した電力プランも用意されています。環境に配慮することができるため、世界的にも注目されている新しいエネルギーですが課題も多く、デメリットも少なくありません。
今までの電気料金がなぜ安くなるのかは、大量に発電できるエネルギーを選択していたためで、エコエナジーなどの環境に優しいエネルギーばかり選択していてはコストがかさみ料金が安くならない課題もあります。
そのため事業者を選ぶ際には、電力がなぜ安くなるのか、自分はコスト重視、環境重視、便利なサービス重視など目的に合わせて選ぶことが求められます。
電力自由化で、従来の電力会社のほかに電力小売り業者を利用して供給して貰うことも可能になりました。この電力自由化では、電気を使う側が供給業者を選べる、電気代が安いところを自ら探して契約を交わすことで...続きを読む
発電事業者が小売電気事業者に電気を売る際に受け取るのが「発電料」です。小売電気事業者が消費者に電力を送る際に支払う費用を「託送料金」と言います。電力を送るためには送配電ネットワークを使用するので、...続きを読む