電力自由化が行われたことで、今まで高かった電気代を抑える事ができるのではないかと大いに期待している人は少なくないと思います。ただし、電力自由化の仕組みをよく知っておかないと、実際は電気代が安くならないで、むしろ高くなるという事もあり得ます。
電力自由化の仕組みや、メリットデメリットをよく知って、現在毎月支払っている電気代と比較してみる必要があります。また、オール電化などのほうが安くなるケースも多いので、比較材料として考えてみてはいかがでしょうか。
電力自由化で新電力に切り替えて電気代が高くなるケースを紹介していきます。
電力自由化で選べるようになった新電力の料金は、基本的に使う量が多い人ほどお得になるように設定されている仕組みになっています。そのため、たとえば家族がとても多く、基本的には、電力消費量に応じて、料金面のメリットを享受しやすくなる仕組みで、割引率の大小はあっても、損をするケースと言うのは稀です。
最近はパソコンなどを常時稼働している人も多く、一人当たりの使う電気量は増えてきていると言えるので、その意味では新電力はメリットがあります。
ところが、家族や使う電気量も少ないシングル世帯などの場合は、新電力に変える事では電気代が安くならないケースも考えられます。むしろ電気代が高くなることも考えられ、新電力に変える事がデメリットでしかないこともあるので、よく比較してみる必要があります。
住んでいるエリアごとに異なっている契約している大手電力会社でも、それぞれ契約するアンペア数毎にプランが異なります。一番少ないアンペア数で契約していながら、大量に電気を消費していた場合はどうしても電気代は高くなることが考えられますし、逆にほとんど使っていないのに大きなアンペアで契約していると無駄なコストがたくさん発生していてデメリットしかないような事になっている場合がありま/す。
電力自由化による新電力で契約する場合も同様に、各家庭で適するプランが異なってきますので、自宅の電力消費量を把握して最適なプランを選ぶようにする事で電気代が高くなることを避けて、電気代の節約をすることができるのでお勧めです。
オール電化を導入していると、基本的に電気代は安く抑えられている事が多いのですが、新電力でオール電化に対応しようとした場合、せっかくオール電化のメリットを享受して抑えていた電気代も、安くならないどころかむしろ高くなる事も考えられます。
これも通常の電気代の時の考え方と同じで、せっかくオール電化に対応したプランにしていても、その住まいの中で電気を使う家族や実際に利用された電気の使用量があまり多くない場合には、たとえ安さを売りだしている新電力の会社で契約をした場合にも高くなる傾向にあります。
また最近はエコな電気製品も増えていますので、たくさん電気を使っているように思えても意外と抑えられていることが多い事もひとつ検討材料としてあります。
どこにでも存在して無くなることが無く、そして二酸化炭素量を増やさない事で一躍人気が出てきている太陽光や風力、地熱などの自然の中に常に存在しているエネルギーを利用した再生可能エネルギーのプランですが、電気代という意味ではこちらも高くなる可能性があります。
再生可能エネルギーは電気代自体は安く抑えられたとしても、太陽光発電などの莫大な初期投資を考えると結果的にコストは増えてしまっているというケースもあります。月々のランニングコストだけではなく、再生可能エネルギーの導入コストなども考えて実際に毎月に換算するといくらぐらいかかるのかを一度計算してみて、自宅の電力消費プランに一番あったものを選ぶようにして、今後も増えていく様々な電力供給方法を賢く利用しましょう。
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