新電力(SSP)の選び方と、プラン内容の調べ方

 家庭の電気を新電力会社に切り替える時には、まず、使いたい新電力(PPS)を選びます。そして、申し込み、電気メーターの交換、そして新電力からの供給という順になります。


新電力(SSP)の選び方と、プラン内容の調べ方
まずは新電力会社(PPS)を探す
資源エネルギー庁に登録されている新電力会社について
契約内容の調べ方について
申し込みから切り替え完了までの流れ


★まずは新電力会社(PPS)を探す

 2016年4月からの電力自由化によって、一般家庭でも電力会社を選べるようになりました。しかし、依然として、全国を10ブロックに分けられた地域内に対して独占的電力供給をしている従来の電力会社は存在していますので、そのままでも電気は止まりません。さて、とりあえず電力会社を選ぶことが可能になったわけですから、もし、現在契約している電力会社を変えようとしますと、まずは、その地域で契約できる新電力会社を探すところからはじめます。新電力会社は、正式には小売電気事業者といいますが、会社によって(電力の)供給予定地域を定めていると同時に一般家庭への(電力)販売をしているかどうかが公表されています。これらは、インターネットを使いますと簡単に探せます。例えば、資源エネルギー庁のウェブサイト内の登録小売電気事業者一覧のページで見ることができます。なお、この他にも新電力会社を探せるウェブサイトはたくさんあります。


★資源エネルギー庁に登録されている新電力会社について

 さて、上記の資源エネルギー庁の新電力会社(登録小売電気事業者)の一覧(2016年4月)をみてみますと、約300弱の会社が登録されています。ここで得られる会社の情報は、会社名、住所等と問い合わせ先、供給予定地域、一般家庭への販売の有無等です。実際に一般家庭への販売有無をみてみますと、「あり」と販売開始予定日を明示してあるところ以外は、予定あり、検討中、予定なしとなっています。つまり、現在では「あり」という会社しか使えないわけです。実際、この一覧をみてみますと、登録している会社の数は多いものの、すぐに契約できる新電力はあまり多くないことがわかります。また、住んでいる地域も考慮しますと使えるところは更に少なくなるかもしれません。以上が新電力会社についての現状です。それでも、いま住んでいるところで契約できる新電力会社があって、切り替えに興味があるのでしたら、契約内容の詳細を調べます。


★契約内容の調べ方について

 電力自由化による新電力会社への切り替え方についての予備知識は上記で説明しました。ここからは、新電力会社に切り替える具体的なやり方に入ります。まずは、新電力の契約内容を調べます。契約内容とは、主に電気料金という事になるでしょう。インターネットを使いますと、先ほどの 資源エネルギー庁のウェブサイト内にある登録小売電気事業者一覧のページから、問い合わせ先をクリックすることで、選んだ新電力会社のウェブサイトを訪れることができます。このようなウェブサイトでは、資料のダウンロードができたり、問い合わせ等もできます。なお、現在の電力会社では、家庭用に限らず使用できる最大電力によって、基本料金や従量料金が細かく分けられています。新電力会社でも、会社によって特色がありますが、電力プランという名前で契約内容(電力料金等)が違っていることがほとんどです。どの電力プランが良いのかは、ダウンロードした資料や、ウェブサイト上でのシミュレーションなどを参考にすると良いでしょう。


★申し込みから切り替え完了までの流れ

 さて、切り替える新電力会社と電力プランが決まりましたら、申し込みをします。ここから先は、会社によって異なりますが、一例として参考にして下さい。申し込みは、 ウェブサイトから行うのが簡単ですが、電話でも大丈夫です。そうしますと、郵送等で申込用紙が届きますので、必要事項を記入して送り返します。この時、現在契約している電力会社との契約解除を行うことになりますが、これは、 新たに契約する新電力会社が解約の代行してくれることが多いようです。次に、電気メーターを通信機能付きのスマートメーターというものに取り換えます。なお、すでにスマートメーターが付いている場合は省略できます。これで、新電力会社からの電力供給がはじまります。以上が新電力会社への切り替え方ですが、申し込みから実際に切り替わるまでの期間は、すでにスマートメーター付いている場合には最短数日で、スマートメーターの取り替えをする場合には2週間から4週間程度かかります。