新電力会社(PPS)の最安値の電気料金プランを見つける方法
2016年4月から始まった電力自由化は、新しいサービスの立ち上がりということもあり、一般に浸透しているとは言い難い現状である。どのような仕組みであり、申し込みの方法や心配事の解消を記しました。
電力自由化で自分に合った電気プランを選ぶ
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電力自由化とはどのような仕組みか
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どのような新規参入業者があるのか、選び方のポイント
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家庭に即した電気料金の最安値を知る方法
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新電力会社への移行手続きについて
★電力自由化とはどのような仕組みか
2016年4月から全国でスタートした「電力自由化」ですが、電力自由化との基本的には以下のような事で成り立っています。これまでは地域で決められていた電力会社としか契約できなかった電気が、2016年4月以降はさまざまな業種の会社が電気事業に参加が可能になり、一般消費者は好きな会社から自由に電気を契約できるようになりました。これまで独占的に地域に電気を供給していた一種の寡占状態が続いていた時期は終わり、言うなれば事業者間の電気料金値下げの競争が始まったという事になります。今回の電力自由化とは、一般家庭における小売り部門への新規事業者の参入が自由になったというものであり、以前は電力会社は発電から送配電、小売りとすべてを独占的に担っていました。それを電力自由化では「発電」「送配電」「小売り」の3つの部門に分割して、今回新たに小売り部門を民間に開放したことになります。発電部門についての新規参入は1995年に、工場やデパートなどの大口消費者についての小売りは2000年3月に既に自由化が開始されています。
★どのような新規参入業者があるのか、選び方のポイント
自由化によって電力を販売する会社を自由に選べるようになりますが、ではどのような会社が新規参入してきているのでしょうか。平成28年4月18日現在、経済産業省資源エネルギー庁に登録している小売電気事業者は計286あります。その内訳は、企業向けに電気を販売していた実績のある「PPS事業者」、ガス会社や石油元売りなどエネルギー関係の企業、運輸・旅行会社、大手通信事業会社、コンビニや鉄道会社など、さまざまな分野の会社が参入してきています。これだけの新規参入業者があると利用者がその内の1社を選ぶのは大変ですが、小売事業への参入会社が増えることで競争が起こり、さまざまな料金メニュー・サービスが登場してきています。電気利用者がどこの新規参入業者を選ぶかのポイントは、利用者の地域性や毎月の電気使用量、家族構成やライフスタイルなど、さまざまにありますが、まずはこれらの特性を良く認識して選ぶことが大切になってきます。
★家庭に即した電気料金の最安値を知る方法
電力会社を選ぶ際の一番のポイントは、毎月の電気料金をいかに安く抑えられるかがあります。住んでいる地域のよって新規参入業者はそれぞれ異なってくるため、どこの業者が一番最安値を調べるには、
新電力会社(PPS)各社が自社ホームページ上でできるシミュレーションするのが最も早い方法といえます。登録自体、使い方は簡単で、世帯数の人数を入力し、使用しているエネルギーはオール電化か、電気と都市ガスか、電気とLPガスかをチェックします。最も電気利用の多い時間帯、現在の電気料金、住まいの郵便番号、現在利用している電力会社、現在の電気利用プラン、利用アンペア数、電気代・使用量などを入力すれば、
すぐに最安値の利用プランが料金が安い順に表示されます。より詳しく診断したいのなら手元に毎月の利用明細書を用意して、毎月の使用量や電気代のどちらかを入力することにより、より実態に近い詳細な試算がシミュレーションできます。
★新電力会社への移行手続きについて
新規参入業者にはさまざまな分野から参入してきていますので、現在利用しているサービスとセットになって割安となるプランから選ぶ方法もあります。たとえばガスと電気、 携帯電話と電気、旅行と電気、電車の定期券と電気など、セット割がプラントして打ち出されています。電力比較サイトや利用者それぞれの事情を考えて新しい電力会社が決まったなら、申し込みの手続きに入ります。新電力会社への申し込みは簡単であり、サービス窓口、電話、ホームページから必要事項を申し入れれば完了します。
現在契約している電力会社の解約手続きは新電力会社が行ってくれますので、
解約の申し込みなどは基本的には不要となっています。切り替えの時に電気が不通になるという心配はなく(工事で数十分の停電が伴う場合はあり）、また、万が一、 契約先の電力会社が倒産したとしても送電が停止することはありません。電気の使用量を遠隔で検針したり、毎日の使用量を計測したりできる
スマートメーターが必要となります。設置されていない家庭では、古いメーターとの交換が必要となりますが、新しい電力会社への申し込み後、現在契約している地域の電力会社が
無料で交換
を行ってくれます。