大手電力会社だからできるCO2排出0!クリーンエネルギープラン!


電力自由化によって電気事業への新規参入が増えた中、大手電力会社はクリーンエネルギーを魅力としたプランが多く作られました。現在、日本の大手電力会社である東京電力、関西電力、四国電力、中部電力には、大手だからこそできるクリーンエネルギーの環境価値を付加した電気料金プランがあり、電力自由化による乗り換えが増える中でも人気を誇っています。

各プランそれぞれ特徴があり特典などが揃っているプランもあるので、それぞれ比較してみることをお勧めします。





東京電力のアクアエナジー100の水力発電100%のCO²排出0プラン

大手電力会社の一つである東京電力の「アクアエナジー100」は、CO2を一切排出しないエコな電力プランです。

このプランは、水力発電所での発電量が使用される電気量を常時上回ることで水力100%とみなすものです。水力発電はCO2を排出しないので、非常に環境にやさしいプランだといえます。

さらにアクアエナジー100は、料金の一部を水力電源の維持、拡大に使うことで、より地球温暖化対策に貢献しています。基本料金は561~3366円、で、燃料費調整制度の適用はありません。電気量料金は300kWhまでが23円83銭、300kWhを超えると1kWhにつき30円57銭となります。

また、加入者を対象とした様々な地域特典があり、ツアーへの参加などができます。電力自由化によって、より注目が集まっているプランです。

基本料金(1契約当たり) 10A 561円
15A 841円50銭
20A 1,122円
30A 1,683円
40A 2,244円
50A 2,805円
60A 3,366円
電力量料金 300kWhまで 23円83銭/1kWh
300kWh以上 30円57銭/1kWh
※出所、東京電力エナジーパートナー公式サイト「アクアエナジー100」から引用抜粋


再生可能エネルギ―を用いた関西電力の再エネECOプラン

関西電力の「再エネECOプラン(低圧)」は特定の契約メニューの加入者に対し、届ける電気に加えて特約として再生可能エネルギー由来の非化石証書の持つ環境価値を付加するという電気メニューです。

非化石証書というのは、非化石エネルギー源由来の電気の環境価値を持つもので、小売電気事業者が調達して使用者に提供をします。

ですので、このメニューに加入することで、実質的に再生可能エネルギー由来のCO2フリーの電気を使えることになります。

料金単価は使用電気量1kWhにつき2.00円で、電力自由化の中でも人気の高いプランです。

また、関西電力では環境負荷低減に向けた取り組みについての理解を深めるための再生可能エネルギー発電所の見学会の開催を予定しているようです。

対象プラン 加算料金
はぴeタイム 2円/kWh
はぴeタイムR
なっトクでんき
なっトクでんきBiz
eおとくプラン
eスマート10

※出所、関西電力公式サイト「再エネECOプラン」から引用抜粋


四国電力の「再エネプレミアムプラン」

四国電力が提供する「再エネプレミアムプラン」は、水力発電を中心とする再生可能エネルギーを100%使用することができる、完全にCO2排出量ゼロの電気料金プランです。東京電力のアクアエナジー100とは異なり太陽光発電やバイオマス発電などのクリーンエネルギーも取り入れていることから、未来型のプランといえます。

また、再エネプレミアムプランの加入者になるとダムや水力発電所の巡視体験ツアーへ抽選で招待されたり、非売品のオリジナル切手を貰えたりなど、様々な特典を受けることができます。

環境価値を付加している分標準的な料金プランよりは割高になるようですが、再エネプレミアムプランは四国電力随一のエコプランで特典も整っているので、電力自由化で乗り換えの増えた今でも加入する価値は十分にあります。

最低料金 最初の11kWhまで 822円80銭
電力量料金 11~120kWh 22円57銭/1kWh
120~300kWh 29円19銭/1kWh
300kWh~ 32円70銭/1kWh
※出所、四国電力公式サイト「再エネプレミアムプラン」から引用抜粋


中部電力の「CO2フリーメニュー」

中部電力の「CO2フリーメニュー」は、クリーンエネルギーによるCO2フリー価値付きの電力を使えるメニューで、家庭向けの料金メニューとビジネス・法人向けメニューがあるのも特徴です。

中部電力は2020年4月から中部電力。中部電力パワーグリッド、中部電力ミライズの3つの会社に分社化され、制度変更によって再生可能エネルギー電源の環境価値を非化石証書として取引することになりました。

CO2フリーメニューの要綱の規定のも変わったようなので、契約するときには注意が必要です。

CO2フリーメニューは他のエコプランと異なり、元々のプランの料金単価に「CO2フリーオプション料金単価」を加算するシステムとなっています。元々のプランは自分で決めることができるので、選択肢が多いというのも特徴です。

対象プラン 加算料金
高圧業務用電力 4.4円/kWh
高圧電力
※出所、中部電力ミライズ公式サイト「CO2フリーメニュー」から引用抜粋

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