エコウィル・エコキュートなどオール家電は電力自由化でお得?


電力自由化後に数多くの新電力会社(PPS)が立ち上がり、従来の大手電力会社よりも価格面で安いメリットや、その他、事業主ならではのメリットを生活者に供給しています。

 そんな中、オール電化の家庭向けにプランやサービス提供をしている業者がいないか?調べてみました。
 日中の電気代が高くなりがちなオール電化にも良い影響を与えてくれる、エコウィルやエコキュートなどを含めた電気代の削減効果を期待することができます。


もくじ
  1. そもそもエコキュートやエコウィルって何
  2. オール電化向けのプランがある新電力会社はどこ?
    1. 北海道電力管轄エリアでオール電化向けのプラン
      1. 北海道電力のeタイム3プラス
    2. 東北電力管轄エリアでオール電化向けのプラン
      1. 東北電力の「よりそう+シーズン&タイム」プラン
      2. 昭和シェル石油の深夜にお得な「オール電化プラン」
    3. 東京電力エリアのオール電化向けのプラン
      1. 東京電力のスマートライフプラン
      2. エルピオでんきの「深夜お得プラン」
      3. 昭和シェル石油の深夜にお得な「オール電化プラン」
    4. 中部電力エリアのオール電化プラン
      1. 中部電力の新電力カテエネのスマートライフプラン
      2. 昭和シェル石油のオール電化プラン
    5. 北陸電力エリアのオール電化プラン
      1. 北陸電力のくつろぎナイト12
    6. 関西電力エリアのオール電化プラン
      1. 関西電力のはぴeタイムRプラン
    7. 中国電力エリアのオール電化プラン
      1. 中国電力の電化Styleコース
      2. 昭和シェルのオール電化プラン
    8. 四国電力エリアのオール電化プラン
      1. 四国電力の「でんかeプラン」
      2. 坊ちゃん電力のマドンナプラン(オール電化住宅向け)
      3. スマイルパワーのすまいる電化プラン
    9. 九州電力エリアのオール電化プラン
      1. 九州電力の電化でナイト・セレクト
      2. ナンワエナジーのスタンダードオール電化
      3. インデックスでんき夜トクプラン
      4. 昭和シェル石油の選べる電気のオール電化プラン
    10. 沖縄電力エリアのオール電化プラン
      1. 沖縄電力のEeホームホリデー契約
      2. 沖縄電力のEeホームフラット契約
  3. 自家発電は電気を使わない分、安くならないデメリット
  4. オール電化プランは深夜利用がお得?震災前、2011年以前の契約は変更しちゃダメな理由


そもそもエコキュートやエコウィルって何?

 エコキュートはヒートポンプを使い、空気熱でお湯を沸かすことができる給湯器のことを意味します。
 エコウィルはガスを利用した給湯設備の総称で、瓦斯エンジンで発電を促し、発電する際に生じる熱を使い給湯や暖房として使うことができるシステムの総称です。エコキュートでは電気を使うことになりますが、エコウィルではガスを使うため、住居内のエネルギーが電気とガスの場合はどちらでも利用可能ですが、エコウィルの場合はガスの供給がなければ利用することができない、このような違いがあります。
 オール電化で利用する場合には、エコキュートを採用する、ガスを併用する住宅ではエコキュートでもエコウィルでも良い、太陽光発電システムを導入している場合でもエネルギーを併用していればいずれかの導入が可能です。


オール電化向けのプランがある新電力会社はどこ?

 オール電化はガス代を下げるためのシステムと言われています。一般的に、オール電化と聞いた時、電化の名称が付いているため電気代を下げるイメージが強いのですが、この間違ったイメージを利用して無理やり売りつける業者も少なくないようです。
 ガスを使わなくなると日中の電気代は割高になりますが、電力自由化で新電力を供給してくれる小売業者が多数登場しているため、毎月の光熱費を削減できる可能性も高くなります。オール電化向けのプランを持つ新電力事業者には、東京エリアでは「東京電力」を始め、「エルピオでんき」や「昭和シェルの選べる電気」などがあります。これらの新電力事業者に共通する部分には深夜の電気料金を安くする、これによりエコキュートの電気代を節約できる効果を期待できます。

北海道電力管轄エリアでオール電化向けのプラン

 特に冬場になると、電気への依存率が一気に高くなるので、プランの変更や電力会社の変更は検討した方が良いかもしれませんね。
北海道電力のeタイム3プラス
 22時から朝の8時までに集中して料金が安くなるプラン内容になっており、冬の夜に圧倒的に電気を使用する北海道の特長に合わせた内容になっています。
 特に11月から翌年3月は電力量料金は上限はあるものの10%OFFになるようになっているのも特徴です。
 ヒートポンプ式暖房機を利用されているようであれば、是非、公式サイトでシミュレーションされることをお勧めします。
種別・区分 単位 2019年10月以降
増税後の料金
基本料金 6kVAまで 1契約 2,215円48銭
7kVA・8kVAまで 1契約 2,724円74銭
9kVA・10kVA 1契約 3,234円00銭
10kVA以上、 1kVAにつき 473円00銭
電力量料金 13時~18時 1kWh 40円68銭
8時~13時、18時~22時 1kWh 30円91銭
22時~8時 1kWh 14円64銭
料金割引 暖房融雪割引額 毎年11月~翌年3月 電力量料金の10%OFF
※暖房除雪割引は上限があるので、ほくでんの公式サイトを事前に確認してください。
※ほくでん公式サイト 料金メニュー eタイム3プラス(https://www.hepco.co.jp/home/price/ratemenu/etime3plus.html)から引用参照抜粋

 

東北電力管轄エリアでオール電化向けのプラン

 東北電力管轄エリアでも、北海道電力同様、冬場の夜の電気需要に合わせたプラン設定になっています。東北や新潟は、雪深さは北海道に勝るとも劣らずという事で、ここでは、東北電力と、昭和シェル石油がオール電化用のプランを用意しています。

東北電力の「よりそう+シーズン&タイム」プラン
 12月から2月の昼間の電離機料金を安価にし、更に、夜間22時~8時までの料金を下げる事で、冬場特に夜の料金負担を軽減させているオール電化にオススメのプランと言えます。
区分 単位 料金単価(税込み)
基本料金 主開閉器契約 10kVA以下 1契約 1,944円00銭
10kVA以上 1kVA 432円00銭
実量契約 10kVA以下 1契約 2,662円20銭
10kVA以上 1kW 1kW 594円00銭
電力量料金 昼間 12月~2月末 1KWh 42円36銭
7月~9月末 1KWh 42円36銭
3月~6月末、10月~11月末 1KWh 38円50銭
8時~午後22時 1KWh 26円24銭
22時~8時 1KWh 11円22銭
※東北電力公式サイト「よりそう+シーズン&タイム」(https://www.tohoku-epco.co.jp/dprivate/menu/menu_yorisou_season.html)を参照引用抜粋」

昭和シェル石油の深夜にお得な「オール電化プラン」
 東北電力同様に、夜間の電力使用にメリットを持たせたプラン内容になっていますが、100リットルを上限にリッター2円の値引きを昭和シェルのガソリンスタンドで受けられるといったメリットもあります。
区分 単位 料金単価(税込み)
基本料金 主開閉器契約 10kVA 1契約 1,844円00銭
電力量料金 昼間
7時~23時
90kWhまで 1KWh 21円69銭
90~230kWh 1KWh 29円58銭
230kWh~ 1KWh 34円19銭
夜間23時~7時 1KWh 10円92銭
※昭和シェルの電気公式サイト 東北エリア版 オール電化プラン(https://s-denki.com/tohoku/ap/)を参照引用抜粋
 東北電力のよりそう+ナイト8プランを参考に作られているが、基本料金が東北電力のプランよりも、100円お得に料金が設定されています。

東京電力エリアのオール電化向けのプラン

 オール電化を導入しているエリアというと、北海道や沖縄などの、夏の暑さ、冬の寒さが特徴的なエリアに思われるかもしれませんが、意外と、東京など、南関東での導入率が非常に高いです。新築の一戸建て住宅を購入した際に、一緒に導入するケースも多く、東京電力、エルピオ電気、昭和シェルなどが、プランを用意しています。

東京電力のスマートライフプラン
 アンペアブレーカーで利用しているプランと、主開閉器を利用しているパターンの2種類が提供されています。
プラン名 プラン概要 基本料金 電力量料金
6時~1時 1時~6時 
スマートライフS アンペアブレーカまたは
電流を制限する計量器による契約(10A〜60A)
286円/10Aにつき 25.8円 17.78円
429円(15A) 25.8円 17.78円 
スマートライフL 主開閉器(漏電遮断器など)の容量に応じた
6kVA以上の場合の契約
286円(1kVAにつき) 25.8円  17.78円 
※東京電力公式サイト スマートライフコンテンツ(http://www.tepco.co.jp/ep/private/plan/smartlife/index-j.html)を参照引用抜粋

エルピオでんきの「深夜お得プラン」
 東京電力が早朝の1時~6時にピークを持っていっているのに対し、エルピオでんきは23時~6時までと、東京電力に対して2時間ほど、ピークタイムを多く設定していることが特長です。
契約内容 契約単位 基本料金 電力量料金(1kWh毎)
6時~23時 23時~6時
アンペア契約 40A 1,067.04円 27.5円 20.5円
50A 1319.76円
60A 1583.71円
主開閉器(漏電遮断器など)の容量に応じた
7kVA以上の場合の契約
1kVA毎 263.95円
※エルピオ電気公式サイト 深夜お得プラン( https://lpio.jp/electrical/ele_tokyo/midnight/) から参照引用抜粋

昭和シェル石油の深夜にお得な「オール電化プラン」
 東北電力同様に、夜間の電力使用にメリットを持たせたプラン内容になっていますが、100リットルを上限にリッター2円の値引きを昭和シェルのガソリンスタンドで受けられる。電気自動車であれば、200円引きという割引もついています。
区分 単位 料金単価(税込み)
基本料金 主開閉器契約 10kVA 1契約 2,708.0円
電力量料金 昼間 6時~25時 1KWh 25円33銭
1時~6時 1KWh 17円46銭
※昭和シェルの電気公式サイト 関東エリア版 オール電化プラン(https://s-denki.com/kanto/ap/)を参照引用抜粋

中部電力エリアのオール電化プラン

 中部電力エリアは長野などは、冬場の雪が重く、とは言え、静岡県、愛知県などは、夏場は非常に暑い地域という事で、他地域同世に夜間にお得に利用できるオール電化対応プランが、中部電力と、昭和シェル石油のでんきがプランを用意しています。

中部電力の新電力カテエネのスマートライフプラン
 お得になる時間帯を選べます。朝なのか、夜なのか、夜の時間帯を増やしたバージョンと、電気の利用が集中する時間を想定して選ぶことができます。カテエネの公式サイトにはシミュレーションもあるので、具体的にどのパターンがお得なのか?慎重に検討しましょう。
 また、入会時にカテエネポイントが300ポイント付与され、電気料金200円に月1ポイントが貯まるなど、電気料金のみならず、電気料金に転用できるカテエネポイントが貯まることも魅力の一つです。
 また、このポイントはTポイントや、ポンタ、nanaco、waon、dポイントなど大手のポイントと交換できるので、ポイントを貯めている人にも朗報かもしれませんね。
区分 単位 料金
基本料金 10kVAまで 1契約につき 1,460円
10kVA以上 1kVAにつき 280.8円
電力量料金 デイタイム(22時~8時) 1kWh 38円
ホームタイム(23時~9時) 1kWh 28円
ナイトタイム(21時~7時) 1kWh 16円
※中部電力カテエネ公式サイト スマートライフプラン(https://katene.chuden.jp/clubkatene/p/menu/denki/smartlife/index.html)こちらを参考引用抜粋

昭和シェル石油のオール電化プラン
 中部電力同様に、夜間の利用にメリットを与えているプラン設計になっています。昭和シェルのガソリンスタンドを利用すると毎月100リットルを上限にリッター2円の値引きを受けられます。また、電気自動車の場合は、毎月の電気料金から200円の割引を受けることができます。
 また、中部電力を意識しており、オール電化プランは、中部電力のオール電化プランのスマートライフプランから基本料金を100円安くした量棋院設計になっています。従量料金である電力量料金を安くする時間帯も3種類から選ぶタイプになります。
区分 単位 料金
基本料金 10kVAまで 1契約につき 1,360円
10kVA以上 1kVAにつき 280.8円
電力量料金 デイタイム(22時~8時) 1kWh 38円
ホームタイム(23時~9時) 1kWh 28円
ナイトタイム(21時~7時) 1kWh 16円
※昭和シェルの電気公式サイト 中部エリア版 オール電化プラン(https://s-denki.com/chubu/ap/)を参照引用抜粋


北陸電力エリアのオール電化プラン

 北陸電力管轄エリアは、冬場の豪雪を考えると、高いニーズがある地域と言えるのですが、残念ながら、北陸電力のプランしかオール電化プランは存在しません。そもそも、新電力事業主自体も少なく、検討の幅が少ない事でも有名です。

北陸電力のくつろぎナイト12
 競合がいないといはえ、エコキュートなどのヒートポンプ式給油機を利用されている家庭であれば、北陸電力のオール電化プランに切り替えない理由はないでしょう。夜間は昼間の半額以下で利用ができ、適用時間も他の区域では、深夜のみしか対応していないオール家電プランも、北陸電力のくつろぎナイト12は、20時から翌日8時までの合計12時間も適用という長時間適用されているのは、嬉しいですね。
 さらに、家族が集まる土日は平日よりも昼間の電気料金も安くなるので、メリットは多いです。
 また、節電とくとくプランというくつろぎナイト12を契約している人が対象ですが、夏の7月から9月の13時から16時と冬の12月から3月の11時から14時の中で北陸電力があらかじめ指定した日に節電に強力すると、節電割引が更に適用されるというメリットもあります。昼間に家族のほとんどがいない家庭であれば、かなりお得ですね。
区分 単位 料金単価
基本料金
10kVA以下 1契約 1,650円
10kVA以上 1kVA 242円
電力量料金
昼間時間(夏) 1kWh 34.95円
昼間時間(その他) 1kWh 25.07円
ウィークエンド時間 1kWh 19.64円
夜間時間 1kWh 12.51円
需要抑制割引特約(節電とくとくプラン)
割引単価 節電電力量1kWhにつき 1kVA 198円
※北陸電力公式サイト 季節別時間帯別電灯[夜間12時間型](くつろぎナイト12)( http://www.rikuden.co.jp/ryokin/minsei.html#70 )を参照引用抜粋

関西電力エリアのオール電化プラン

 関西電力エリアは数多くの新電力会社があるものの、オール電化プランはなぜか、関西電力のみという状態になっています。

関西電力のはぴeタイムRプラン
 関西電力のオール電化プランは、はぴeタイムRというプラン名で、夜間を安くする料金プランで、更に、 電化割引があり、基本料金と電力量料金の合計額の5%を割り引きます。
区分 単位 料金単価
基本料金 10kW以下 1契約 2,200円
10kW以上 1kW 396円
電力量料金 デイタイム
10時~17時
夏季7月~9月末日 1kWh 28.96円
その他季節 26.33円
リビングタイム
(平日)7時~10時、17時~23時
(休日)7時~23時
22.89円
ナイトタイム
23時~7時
15.20円
※関西電力公式サイトのはぴeタイムR(https://kepco.jp/ryokin/menu/hapie_r/)を参照引用抜粋

中国電力エリアのオール電化プラン

 中国電力エリアのオール電化プランは、中国電力が行っているプランと新電力会社では、昭和シェル石油の新電力会社の2社がオール電化プランをリリースしています。

中国電力の電化Styleコース
 中国電力のオール電化プランは電化Styleコースというプランになっており、平日は、21時から翌日の9時までの12時間を割引料金に設定し、休日はホリデータイムと言う扱いで、平日よりも安価に電力供給を受けられる料金設計になっています。
基本料金
10kW以下 1契約 1,650円
10kW以上 1kWにつき 407円
電力量料金
デイタイム 9時~21時 夏期 7月~9月末日 1kWh 32.68円
デイタイム 9時~21時 その他の季節 30.62円
ナイトタイム 平日0時~9時 平日の21時~24時 14.87円
ホリデータイム 休日終日 14.87円
※中国電力公式サイトの電化Styleコース(http://www.energia-support.com/pricemenu/denka.html)を参照引用抜粋

昭和シェルのオール電化プラン
 昭和シェルのオール電化プランは、非常にわかりやすく、中国電力が提供しているオール電化プランの電化Styleコースの基本料金を100円値引きしたものです。
 また、車を持っている人であれば、毎月100リットルを上限にリッター2円の割引を受けられたり、電気自動車であれば、毎月の請求金額から200円の値引きが入るという者で、ガソリン小売大手の魅力を出したうえで、更に大手電力会社より安い料金設定という事になります。
基本料金
10kW以下 1契約 1,550円
10kW以上 1kWにつき 407円
電力量料金
デイタイム 9時~21時 夏期 7月~9月末日 1kWh 32.68円
デイタイム 9時~21時 その他の季節 30.62円
ナイトタイム 平日0時~9時 平日の21時~24時 14.87円
ホリデータイム 休日終日 14.87円
※昭和シェル石油公式サイトの中国電力エリア版の深夜におトクな 「オール電化プラン」(https://s-denki.com/chugoku/ap/)を参照引用抜粋

四国電力エリアのオール電化プラン

 四国電力エリアは4県しかないにもかかわらず、四国電力、坊ちゃん電力、スマイルパワーの3社からオール電化プランが供給されています。関西や北陸、沖縄、北海道では、選択肢が無い状態ですが、3社から比較して選べるというのは、いいですね。各社のシミュレーションを活用して、より良いオール電化プランを選択しましょう。

四国電力の「でんかeプラン」
 平日は夜間を割引の対象にし、休日は前日安い料金で電気を利用できるプラン設計になっています。
 また、IHクッキングヒーターを利用している家庭はIH割、エコキュートや電気温水器を利用している家庭には、エコキュート割があり、それぞれ、基本料金と電力量料金の合算から5%の割引を得られます。
 両方利用している家庭はでんか割という10%の割引になるプラン設計になっています。
区分 単位 料金
基本料金 1契約につき10kWまで
  • 平日昼間の最初の70kWhまで
  • 夜間・休日の最初の240kWhまで
8,637円04銭
上記を超える1kWにつき 562円22銭
電力量料金 70kWhをこえる1kWhにつき(平日昼間) 32円49銭
240kWhをこえる1kWhにつき(夜間・休日) 21円64銭
IH割 IHクッキングヒーターを利用している家庭 上記合算の5%割引
エコキュート割 エコキュートや電気温水器を利用している家庭 上記合算の5%割引
でんか割引額 IHクッキングヒーターとエコキュートまたは電気温水器を利用している家庭 上記合算の10%割引
※四国電力公式サイト でんかeプラン(https://www.yonden.co.jp/customer/price/plan/denka_e.html)を参照引用抜粋

坊ちゃん電力のマドンナプラン(オール電化住宅向け)
 愛媛県に本拠をおく為、夏目漱石にちなんで、坊ちゃん電力という名前で展開しているローカルな新電力会社です。
 やはり、夜間の方が安価に設定されており、深夜帯は四国電力の割引額の更に半額の料金になるという料金設計です。
基本料金 1契約につき最初の10kVA 1,500円
上記をこえる1kVA 350円
電力量料金 午前9時から午後5時まで 40kWhまでの1kWhにつき 20.00円
40kWhをこえ90kWhまでの1kWhにつき 27.00円
90kWhをこえる1kWhにつき 34.00円
午後5時から午後11時まで 1kWhにつき 26.00円
午後11時から翌日午前9時まで 1kWhにつき 14.00円
※坊ちゃん電力公式サイト 料金メニュー(四国のお客様)(https://www.e-botchan.jp/personal/menu/index.php)を参照引用抜粋

スマイルパワーのすまいる電化プラン
 対象エリアは香川県全域と愛媛県四国中央市に限られてしまうのですが、中国電力管轄エリアや関西電力管轄エリアにも電力供給している頑張っているローカル新電力会社と言えるでしょう。
 そんなスマイルパワーのオール電化プランは「すまいる電化プラン」で、平日と休日の区分けはなく、夕方、深夜帯の電力量料金が安いというのがポイントになっており、非常にわかりやすい料金体系と言えます。
基本料金 10kVA以下 1,069.20円
上記を超えた1kVAにつき 330.48円
電力量料金 40kWh以下 21.85円
40~90kWh 28.95円
90kWhを超えると 32円
17時~23時 28.85円
23時~9時 14.22円
※消費税8%計算になっているので、10月以降は10%で算出し直しをお願いします。すみません。
※スマイルパワー公式サイト 四国電力エリア 料金プラン(http://smile-power.co.jp/low-v/plan.html)を参照引用抜粋

九州電力エリアのオール電化プラン

 九州電力管轄エリアは4社がオール電化向けのプランを供給しています。昭和シェル石油のでんきは、分かりやすく、九州電力のプランよりも安い料金設計で提供しています。各社とも、それぞれ、微妙に違うプラン内容になっているので、オール電化の家庭の方は、実際に各社のページからシミュレーションを行って、一番メリットがありそうな会社で試してみてはいかがでしょうか?

九州電力の電化でナイト・セレクト
 基本的には、平日の夜間と休日を通常料金より安く料金設定された料金設計になっています。また、お得な平日の夜の時間帯を以下3つに分けているのも特徴的です。
電化でナイト・セレクト21 21時から翌日の7時まで
電化でナイト・セレクト22 22時から翌日の8時まで
電化でナイト・セレクト23 23時から翌日の9時まで
 また、季節にも左右され、夏冬よりも、春秋の使わないシーズンの方が割安になっているのが特徴となっています。
基本料金 10kW以下 1契約 1,650円
10kWを超える場合 15kWまで 1契約 4,400円
15kW超過分 1kW 550円
電力量料金 平日昼間 夏冬 1kWh 26.84円
春秋 1kWh 23.95円
休日昼間 夏冬 1kWh 21.22円
春秋 1kWh 17.82円
夜間 1kWh 13.21円
※九州電力公式サイト おすすめの料金プラン(http://www.kyuden.co.jp/menu_new-plan.html)から引用抜粋

ナンワエナジーのスタンダードオール電化
 九州の法人や事業所を中心に電力供給をしている地元の大手電力供給会社がナンワエナジーです。
 そんな、ナンワエナジーのオール電化プランは、スタンダードオール電化というプラン名で、夜間や朝の時間帯の電気代を割安にし、逆に家にいない昼間の電気代を割高に設定しているのが特徴です。
契約容量 基本料金 電力量料金 (1kWhあたり)
デイタイム(10時〜17時)
夏季(7/1〜9/30)
デイタイム(10時〜17時)
その他季(10/1〜6/30)
リビングタイム
(8時〜10時 17時〜22時)
ナイトタイム
(22時〜8時)
6kVA以下 1契約あたり 1,069円 33.57円 28.23円 21.21円 9.78円
10kVAまで 1,458円
6kVA以上 10kVA超過分
1kVAあたり
262.44円
※ナンワエナジー公式サイト スタンダードオール電化(http://e-nanwa.co.jp/change/plan/standard-alldenka/)を参照引用抜粋

インデックスでんき夜トクプラン
 新出光が供給するインデックスでんきのオール電化向けのプランです。
 九州電力のプランよりも全ての項目で安く料金設計しているのが特長です。確かに安いのですが、デメリットとしては、九州電力は夜間の時間設定を3種類から選べますが、そういった柔軟度は無いです。とは言え、基本料金も従量料金も安いので、オススメなのは間違いないです。
基本料金 10kW以下 1契約 1,571円
10kWを超える場合 15kWまで 1契約 4,190.4円
15kW超過分 1kW 523.8円
電力量料金 平日昼間 夏冬
(7/1-9/30)
(12/1-2/28)
1kWh 25.55円
春秋
(3/1-6/30)
(10/1-11/30)
1kWh 22.80円
休日昼間 夏冬
(7/1-9/30)
(12/1-2/28)
1kWh 20.20円
春秋
(3/1-6/30)
(10/1-11/30)
1kWh 16.97円
夜間(20時~8時) 1kWh 12.57円

昭和シェル石油の選べる電気のオール電化プラン
 昭和シェルのオール電化プランは、分かりやすいです。九州電力のオール電化プランの基本料金が100円安いという内容です。安さだけなら新出光のインデックスでんきには勝てませんが、昭和シェルはガソリンスタンドを運営しているガソリン小売り大手です。
 車を利用している家庭であれば、100リットルを上限にリッター2円の割引をガソリンスタンドで受けられ、電気自動車であれば、電気料金が200円割引されるという特典を付けているので、車を利用される方は、要検討と言ったところでしょうか。
基本料金 10kW以下 1契約 1,550円
10kWを超える場合 15kWまで 1契約 4,400円
15kW超過分 1kW 550円
電力量料金 平日昼間 夏冬 1kWh 26.84円
春秋 1kWh 23.95円
休日昼間 夏冬 1kWh 21.22円
春秋 1kWh 17.82円
夜間 1kWh 13.21円
※昭和シェル公式サイト 九州電力エリア版 オール電化プラン(https://s-denki.com/kyushu/ap/)を参照引用抜粋

沖縄電力エリアのオール電化プラン

 沖縄電力エリアは全国で唯一電力自由化の恩恵を受けていない地域です。海に隔てられており、電力の供給コストが高いという点が大きくネックになっており、大手電力会社の沖縄電力が供給するオール電化プランしかないのがネックです。

沖縄電力のEeホームホリデー契約
 Eeホームホリデー契約は、オール電化の家庭の中でも平日の電気使用量が少なく、夜間や休日に電気を多く利用される方向けのプラン内容になっています。
基本料金 1契約につき 1,620円
電力量料金 昼間
平日10時~17時
夏季
7月~9月
1kWhにつき 38.65円
その他季節 1kWhにつき 35.23円
生活時間
平日7時~10時、17時~23時
休日の7時~23時
1kWhにつき 26.71円
夜間時間
昼間時間、生活時間以外の時間
23時~7時
1kWhにつき 10.97円


沖縄電力のEeホームフラット契約
 沖縄電力は何と2種類のオール電化プランを用意しており、こちらは、平日の日中の使用量が多い家庭や、夜間時間での仕様が多い家庭向けの料金プランです。休日や平日などの区分けが無いので、非常に分かりやすいプランとも言えます。
基本料金 1契約につき 1,620円
電力量料金 昼間時間
7時~23時
1kWhにつき 28.62円
夜間時間
23時~7時
1kWhにつき 10.97円
※沖縄電力公式サイト 電気料金メニューのご紹介(http://www.kaeru.tv/cost/costmenu/index.html)を参照引用抜粋

自家発電は電気を使わない分、安くならないデメリット

 電力自由による小売業者選びは、必ずしも電気代が安くなるとは限りません。例えば、電気消費量が少ない場合には供給先を切り替えることで割高になることもあるため、供給先の変更を検討される時にはシミュレーションを使って現在の電気代との比較が大切です。さらに、太陽光発電システムを導入している場合、日中の電力は発電した電気で賄うことができるわけですから、システムを導入する前よりも電気代はかなり安くなっています。このような状態で新電力に切り替えてしまうと、元々供給される電気を使わないわけですから、毎月の光熱費は割高になりやすくなります。
 仮に、新電力に切り替えるのであれば深夜の電気料金が安いプランでシミュレーションしてからがおすすめです。

オール電化プランは深夜利用がお得?震災前、2011年以前の契約は変更しちゃダメな理由

 2011年は東北地方太平洋沖地震が発生した年になりますが、2011年以前からオール電化住宅にしている場合、新電力に切り替えると電気代が増えてしまう、大損してしまう可能性があると言われています。その理由の中には震災時に発生した原発事故が挙げられます。
 原発事故などにより、日本の電力供給の中心は火力発電になっています。火力発電の場合は出力調整が可能になるので、電気消費量が少ない時間帯は発電所の出力を抑えることができますし、一時停止させることも可能です。電力会社側は従来とは異なり深夜に電気を使って貰うための深夜の電気料金を下げる必要がなくなっている、最近のオール電化プランは以前と比べるとお得感が少なくなっているのです。

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