電力自由化に伴い、現在は顧客が自分で電力会社を選ぶことができる時代です。電力事業に参入している企業の数は多いため、どこを選べばよいのか分からないという人も多いでしょう。注意したいのは、もし東北電力でエコキュートプランを契約している場合は、新電力へ乗り換えしないほうが良いという点です。今回は、エコキュートプラン未契約の方へ、東北電力管轄エリア利用できるおすすめの新電力についてご紹介します。一人暮らしから大家族まで、世帯の人数別に料金の最安値はどの企業なのか、ランキング形式で見ていきましょう。
単身世帯であれば、消費電力量も少なく、基本契約も20Aで間に合うケースが多いでしょう。電力自由化で参入してきた新電力の中には、最小の20A契約が不可となっているところも多いです。
この点を踏まえ、東北電力と比較したお得率の高さランキング3位では、「ソフトバンクでんき(おうちでんき従量電灯B)」、「ENEOSでんき(2年契約、東北Bプラン)」となっています。
一人暮らしでソフトバンクでんきのおうちでんき従量電灯Bプランを選ぶことで、東北電力と比較して-3.5%も電気料金が安くなるわけです。これは年間でおよそ1,764円のお得につながります。ENEOSでんきの2年契約でも-3.0%となりますので、一人暮らしの人にはおすすめでしょう。
税抜 | 税込 | ||
---|---|---|---|
基本料金 | 契約電流10Aにつき | 300円00銭 | 330円00銭 |
(契約電流15Aの場合) | (450円00銭) | (495円00銭) | |
契約電流1kVAにつき | 300円00銭 | 330円00銭 | |
電力量料金 | 最初の120kWhまでの 1kWhにつき |
16円72銭 | 18円39銭 |
120kWhを超え300kWhまでの 1kWhにつき |
22円80銭 | 25円07銭 | |
300kWhを超える 1kWhにつき |
26円35銭 | 28円98銭 | |
最低月額料金 | - | 238円00銭 | 261円80銭 |
※出所、ソフトバンクでんき公式サイト「料金プラン」から引用抜粋
2人世帯では、契約アンペアが20Aでは足りない場合もあるかもしれません。2人暮らしで30A契約の場合では、「HTBエナジー(ウルトラプラン)」が年間で-5.0%(-5,481円)、次に「エフビットでんき(Eプラン)」と「auでんき」が-4.6%(約5,000円)という料金最安値ランキングとなっています。
HTBエナジーのウルトラプランは、1年以内の解約で2,000円の違約金が発生しますのでご注意ください。
日中は仕事で二人とも家に居ないなど、基本電力が20Aで足りる場合は「ソフトバンクでんき」が最安値でおすすめです。携帯電話もソフトバンクであれば、さらにお得でしょう。電力自由化で電話会社の参入も多くなっていますので、ご自身の携帯電話会社が新電力会社の1つとなっていないか確認してみましょう。
料金分類 | 東北電力 | ウルトラ30 東北 |
---|---|---|
基本料金 | 単位/1契約 | |
30A | 990.00円 | 940.50円 |
従量料金 | 単位/1kWh | |
最初の120kWhまで | 18.58円 | 17.66円 |
120kWh超過300kWhまで | 25.33円 | 24.07円 |
300kWh超過 | 29.28円 | 27.82円 |
※出所、HISでんき公式サイト「ウルトラシリーズ」から引用抜粋
電力自由化では、基本契約のアンペア数に対する基本従量料金の設定にも注目してください。3人暮らしで基本契約を40Aとした場合、年間電気料金の最安値は「熊本電力(おうち電気B)」となります。
お得率は-10.1%(-13,073円)となっていて、他の新電力と比較してもダントツです。2位は「ピタでん(使った分だけ)」で-6.7%(-8,650円)、3位は「エルピオでんき(スタンダードS)」の-6.3%(-8,150円)といランキングになっています。
同じ3人暮らしでも、家に居る時間によっては電気の使用量が平均的な量よりも上下しますので、使用料によっては「HTBエナジー(ウルトラプラン)」も検討することをおすすめします。
区分 | 東北電力 | 熊本電力 | ||
---|---|---|---|---|
従量電灯B | おうち電気B | |||
基本料金
(1契約あたり) |
40A | 1320円 | 0円 | 100%割引 |
50A | 1650円 | |||
60A | 1980円 | |||
電力量料金
(1kWh) |
〜120kWh | 18.58円 | 25円 | – |
121-300kWh | 25.33円 | 25円 | 1.3%割引 | |
301kWh〜 | 29.28円 | 24円 | 19.0%割引 |
※出所、熊本電力公式サイト「ご家庭・お店向け低圧プラン」から引用抜粋
4人暮らしの大家族では東北電力のエコキュートプランのほうがお得かもしれないと思いがちですが、電力自由化により「熊本電力(おうちでんきB)」が最安値です。4人家族で50A契約をした場合、なんと年間で-13.4%(約2万円)の電気料金を節約することができます。熊本電力との契約では、解約時の違約金がないのも大きなメリットでしょう。
20A契約では東北電力と比較して逆に料金が高くなってしまう「ピタでん(使った分だけ)」と「あしたでんき(標準プラン、解約時の違約金なし)ですが、50A契約では共に料金が-8.7以上のお得になります。マンションなどの集合住宅でお得となる低圧電力プランでは、熊本電力、新電力会社の「楽天でんき」や「Looopでんき」がおすすめです。低圧電力プランは、エレベーターなど消費電量は低いものの、使用頻度が高い設備がある場合に契約するとお得になります。自宅に介護エレベータを設置している大家族の場合でも、低圧電力プランのほうが良いケースもあるでしょう。
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