従来の関西電力と新電力No.1の大阪ガスを比較しながら、電気使用量の多い家庭や、ガスとのセットでお得に安く電気を買うことができます。
電力会社の切り替え方法や、電気メーターの交換、料金プラン、契約期間や違約金などについて紹介。電力自由化の「知っておきたい」を簡単に説明しています。
電気も選ぶ時代になりました。
電力自由化で、自分のライフプランに合った電力会社を選べるようになりました。
その数は全国で100社以上にのぼり、関西・近畿エリアだけでも27社、100ものプランから選択が可能となります。
今回はその中のひとつ、
大阪ガス
について見てみましょう。
ガスというと、電気とは直接結びつかないイメージですが、大阪ガスは15年以上の電力販売実績をもち、新電力の中ではNo.1のシェアを誇ります。
その特徴をざっくりご紹介すると、まず1つ目は、
たくさんの電気を使う家庭にはメリット
があること。
2つ目は、新興企業にはない、長年にわたるエネルギーのプロフェッショナル企業であるという信頼感。
3つ目は、
申し込むだけで簡単に切り替えができ、工事も不要
なこと。
そして最後は、
電力の見える化で使用量や電気料金を確認できること、というのが挙げられます。
それではこれから、大手の電力会社である
関西電力
と比較しつつ、その特徴を見ていきましょう。
たくさんの電気を使う家庭には得になる
関西電力による従来の電気料金は3段階制度をとっており、第1段階の15~120kWhまでは22.83円(生活に必要不可欠な電力で割安になっている)で、第2段階の120~300kWhまでは29.26円(平均的な料金)、300kWh~は33.32円(割高な料金)となっています。
たとえば1ヶ月に380kWhを使用した家庭の場合、22.83円×105kWh(第1段階)29.26円×180kWh(第2段階)33.32円×80kWh(第3段階)を足した金額が使用料金となり、多く使うほど料金は高くなります。
大阪ガスの料金プラン(ベースプランA)は4段階制度をとっており、最初の120kWhまでは22.78円、200kWhまでが25.46円、300kWhまでは26.08円で、それ以上でも32.60円と割安です。さらにお得なセット割りもあります。
電気とガスをセットにした
ガスセット割りや、長期2年の割引など、オプションをつけることができるんです。
契約期間は1年(長期2年割引以外)となりますが、
1年未満で契約解除しても違約金は発生しない
ので、より自分に合った電力会社を選び直すこともできます。
エネルギーのプロという安心感
大阪ガスは、2000年にはじまった法人向けの特別高圧自由化により、電力の販売をスタートさせました。
その電源には、
ガスを使用した火力発電のほか、風力・太陽光・バイオマス発電などがあり、国内だけで184万kWhの電気を生み出し、電力の安定供給を支えています。
とくに火力発電では、天然ガスでガスタービンを動かし、排ガスの熱を再利用して蒸気を発生させて蒸気タービンを動かす『
ガスタービンコンバインドサイクル
』という発電方式を採用し、約57%という高効率の発電で、
省エネとCO2排出量抑制を実現しています。
こうして作られた電気は関西電力の送配電網によって各家庭へ供給され、万が一、
発電所にトラブルが発生した場合でも、電力供給が停止される心配がない
こともメリットのひとつでしょう。
これまでガス会社として培ってきたエネルギー供給のプロは、電力の分野でもその力を発揮し、安心感があるとの評判です。
工事不要の簡単切り替えで電力の見える化
切り替えは簡単です。
契約中の電力会社との解約は不要(違約金もかかりません)なうえ、ホームページ・コールセンター・お近くのガスショップ・ショールームなど、お好きな方法で申し込むだけで切り替えは終了です。
面倒な工事もありません
。
ご自宅に『
スマートメーター
』という、電気使用量の遠隔操作機能や通信機能を持ったメーターが設置されていない場合、関西電力がスマートメーターを設置します。その場合も
費用はかかりません。
関西電力による電力の供給は、
スマートメーターが設置されている場合には1週間ほどで開始
となりますが、
設置されていない場合、半月~1ヶ月半ほどかかります。
うれしいサービスもあります。大阪ガスのサイトでは、
毎月の電気使用量や料金をグラフで確認することができ、前年同月の比較も可能
です。
さらに、
日毎・時間毎の使用量も表示
され、天気や気温などもわかるようになっており、時間や天気・気温による電力使用量の変化もチェックできるんです。
電力の使用を自分なりに管理できると評判は上々です。