アンペア変更って何?手続き方法は?


電力自由化により少しでも電気代を安くしようと思ってはみたものの、あまりにも多くの電気を扱う会社が存在するので躊躇してしまった方もいるかと思います。そのような方には、まず契約アンペアを下げることで電気代を安くする方法があります。

また、電力自由化を利用して乗り換える場合でも、アンペア変更を検討する余地があります。電力自由化を利用する場合には、とりあえず現在と同じ契約アンペアで良いと考えがちです。引っ越しでなくてもこの機会に見直すことで、契約アンペアを下げて更に電気代を安くすることも可能となります。





契約アンペアに応じて料金を設定

一般の家庭では基本料金の設定が無いプランを除いて、従量電灯Bと呼ばれているアンペア数が30~60アンペアの契約が主流となっています。1人暮らしであれば30アンペアの契約で十分足りますし、5人家族の一戸建てであれば60アンペアが必要と言われています。

しかし、それぞれの家庭によって電気を使うスタイルは異なってきます。一人暮らしでもオール電化でエアコンをはじめ、多くの電化製品を使用する場合などは30アンペアでは足りなくなる可能性があります。

逆に、家族が多い家庭でも生活時間がバラバラであれば同時に多くの電気を使用することがなくなるので、アンペア数を下げることも検討が出来ます。なお、契約単位は10アンペア単位となっており、10アンペア下げることで会社にもよりますが月々200から300円ほど基本料金を安くすることが出来ます。



現在の契約アンペアの確認方法は?アンペアブレーカーを確認

自分の家の電気の契約アンペア数は実際にアンペアブレーカーを確認するか、契約している会社から送られてくる電気使用量のお知らせなどで確認することが出来ます。更にWEBで登録してあればスマホやパソコンなどから簡単に確認することが可能です。

アンペアブレーカーについては部屋の構成により設置してある場所が異なります。主にワンルームなど狭い部屋の場合は玄関の上に、部屋数が多い場合は洗面所の上部に設置してあることが多くなっています。

また、アンペアブレーカーを見れば契約アンペア数が書いてあるのですぐにわかりますが、アンペア毎に色分けがされている場合も多くあります。30アンペアなら緑、60アンペアなら茶色などとなっており、高いところにあって数字が読みにくい場合でも契約アンペア数が分かるようになっています。



最適な契約アンペアを確認する方法

基本料金が安くなるからと言って何も考えずに契約アンペアを下げてしまうと、頻繁にブレーカーが落ちて生活しにくくなってしまいます。そこで必要になるのが最適な契約アンペア数を知ることです。電化製品ごとに使用するアンペア数がおおよそ決まっていますので、同時に使用する可能性がある電化製品のアンペア数を合計して、その数字が丁度収まるアンペア数が最適と言えます。

気になる各家電ごとに必要なアンペア数ですが、契約会社によっては詳しく説明してくれている会社もあります。例えば、10畳用エアコンの冷房時最大アンペア数は5.8A、450Lクラスの冷蔵庫なら2.5Aなど詳しい数字が分かります。ですので6畳用エアコンであれば4.5Aくらいで計算して、その合計は少し余裕のある数値で考えておけば安心です。



契約アンペアはスイッチング後でも変更できる

引っ越しや電力自由化での変更を考えている時などにアンペア変更までは頭が回らないという場合も多いかと思います。そんな場合でも引っ越し後あるいは電力自由化での変更後に落ち着いてからアンペア変更をすることも可能です。その場合、ポイントになるのがメーターの種類です。

従来のメーターであれば作業員が来て、必ず立会いの下でアンペアブレーカーの変更工事が必要となります。

一方、スマートメーターと呼ばれる新しいメーターの場合は、スマートメーターの種類によっても異なりますが遠隔操作でアンペア変更が可能となっており工事に立ち会う必要はありません。ですので、引っ越しの際がスマートメーター以外で電気をつける際に作業員に来てもらう場合は、同時にアンペア変更の工事も依頼しておけば手間が省けるので早めに検討する価値はあります。

なお、アンペア変更は年ごとの契約が一般的です。1週間海外旅行に行くので、その間だけ契約アンペア数を下げて帰ってきたら元に戻す、などの契約方法は不可となっています。