「株式会社ところざわ未来電力」の設立がリリースされました


 所沢市において、新たに電力会社が設立されました。
 太陽光発電やごみ焼却場における発電施設などから電気の供給を行います。
 まずは公共施設や民間への電力供給を行うとしています。将来的には市民に供給され、電気料金の引き下げの期待があります。




どんな電力を発電して供給するか

 電力会社では、大きな発電用のプラントを保有して、そこで発電をして供給を行います。
 火力発電などは大規模なものが多く、新しい電力会社が独自に建設などをして運用するのは少し大変かもしれません。埼玉県の所沢市では、新たに株式会社ところざわ未来電力を設立し、電力事業を開始することにしました。
 所沢市が51パーセントの出資を行い、それ以外にエンジニアリング会社のJFEエンジニアリングが29パーセント出資しています。今の所新たに発電所を建設して発電をするのではなく、既にある発電施設を利用して再生可能エネルギーを元に電力供給を行います。
 所沢市内にあるメガソーラー施設であったり、ごみ処理施設などから電力の供給を受けます。ゴミ処理施設ではごみの焼却の時にかなりの熱や水蒸気などが発生します。その水蒸気を利用して発電をする仕組みです。ただ焼却をするだけだと水蒸気はそのまま排出されるだけでしたが、発電に用いることで資源が有効活用されます。


どこに供給されるための電力になるか

 電力自由化が始まるとき、ガス会社が参入をすると聞いて疑問に感じた人もいたでしょう。
 そんな簡単に発電施設を作って供給ができるのかと考えてしまいます。実は大手ガス会社は元々自社用や法人向けとして電気の供給を行っていました。電力自由化で法人向け以外に民間向けにも供給するようになったようです。元々発電施設はもっていました。埼玉県で新たに設立される株式会社ところざわ未来電力は、所沢市とJFEエンジニアリングなどが出資をして設立されました。
 再生可能エネルギーによる発電を目指して電気の供給を行いますが、どんなところに供給をするかです。現在考えられているのは、まずは公共施設への供給が開始されます。これまでは一般の電力会社から供給受けていたのを、市内で運営している会社から受けられるようになります。その後民間の事業者への提供が行われます。


市民などが利用することができるか

 電力自由化のメリットとして、電力会社の選択ができることと電気料金の節約ができることが挙げられるでしょう。地域によって選択できる電力会社は異なり、中にあまり設立されていないところもあります。
 一方でかなりの数の電力会社から選択できるところもあります。埼玉県の所沢市は、関東地方なので元々東京電力から電気の供給を受けていました。自由化によって複数の電力会社が参入し、そこから選べるようになっています。さらに所沢市が中心になって株式会社ところざわ未来電力を設立します。
 既に設備などはあり、供給ができる状態になっています。となると一般市民への供給が期待されるところです。しかし今の段階では市民への供給の予定は決まっていません。もちろん事業として電力の供給がどんどん進めば将来的には市民も利用できるようになるのでしょう。


将来的により電気料金が安くなる可能性

 サービスを利用するとき、サービス提供者が一つしかないと料金の値下げなどがあまりお行われません。競争の必要がないので、価格を下げてくれないからです。日本では電力会社は地域により決められていたので、選択ができませんでした。
 でも電力自由化で電力会社が選べるようになり、より安い電力会社を選ぶと節約が可能になります。選択できる会社が多ければ多いほど競争が激しくなるので、利用者にとっては将来の電気料金値下げの期待が高まります。株式会社ところざわ未来電力は、公共施設を中心に民間事業への電力の供給を目的として設立されました。将来的には一般個人への供給もするかもしれません。となると他の会社よりも低い電気料金をつけてくれるかもしれません。今もいくつかの会社から選択できるものの、さらに電力会社の選択肢が増えて使いやすくなるかもしれません。