電力会社の業種ごとのメリット


電力自由化に伴って、電気とは関係のなかった事業会社が参入してきました。選択する方法として、ライフスタイルにあったサービスや特典のある会社を選択することをおすすめします。電気料金自体に大差がなくても家計全体を見ると、コストの削減につながる場合があるからです。


電力会社の業種ごとのメリット
多くの業種が参入しています。
業種別に違いのあるサービス
どの会社を選択するかはライフスタイル次第
提供エリアの確認が必要


★多くの業種が参入しています。

 電力自由化に伴って、今まで電力の供給を全く行っていなかった業種も参入してきています。電力の提供を契約することによって、業界特色を活かしたさまざまな特典やサービスが受けられるのが特徴です。従来であれば、電力は限られた契約しかできなかったため、特別なサービスや特典などはほぼ無いに等しかった傾向です。しかし、電力自由化にともなって、多くの業種が提供をスタートしたため、差別化や顧客の囲い込みのために、色々や特典やサービスを用意しています。電気料金も従来よりも安くなるケースもあるため、利用者側にはさまざまなメリットがあるのが特徴です。また、電気代がそれほど変わらない場合でも、現在契約している別の事業と電力の供給をセットで申し込むことで、それ以外のお得なサービスを受けられるケースもあるため、自身にあわせた選択をすることが大切です。


★業種別に違いのあるサービス

 電力自由化に伴って、新規に参入してきた業界は携帯電話会社やガス会社、ケーブルテレビ、ガソリン会社などです。今まで、電気とは全く無関係だった会社の参入が目立つのが特徴です。そして、各会社とも既存の提供サービスと組み合わせたセットプランなどを打ち出している傾向です。例えば携帯電話会社の場合には、既存の携帯電話の契約と電力の供給の契約を合わせることで、どちらかを割引するプランを打ち出しています。また、ガス会社はガスとセットで使用することで、使用料が安くなったり、一定期間、水漏れやガラスの破損などが生じたときの修理や補修などのホームメンテナンスを無料で行ってくれる会社もあります。ケーブルテレビの会社に関しては受診料を割り引いて、利用がしやすくなったりするのが特徴です。一方、ガソリン会社は月の上限リッターまで何円か割引をする特典を始めています。


★どの会社を選択するかはライフスタイル次第

 多くの会社が電気事業に参入してきたことによって、私たちの選択の幅が広がってきました。実際のところ電気料金は従来の契約とそれほど変化がない場合でも、ライフスタイルによっては家計全体のコストの削減につなげることもできるため、検討する余地はあるのです。例えば、携帯電話の価格が高いと感じている場合には、電力とセットで利用することで今までよりも価格を抑えることが可能になります。また、通勤などでよく車に乗る人はガソリン会社が提供する電力を購入することで、月のガソリン代を削減することができます。このように電力の料金だけに目を向けるのではなく各社の特典がどれだけ自分たちのライフスタイルに影響を及ぼすのかを検討してみることが大切です。もちろんメリットを感じなければ、従来通りの契約のままでもよいため選択権は利用者側にあるのです。

★提供エリアの確認が必要

 電力自由化はまだスタートしたばかりの制度であり、新しく参入してきた事業会社も手探り状態の場合があります。このため、全国単位で電力を提供しているというよりも、ある一定の地域に限って試験的にスタートさせている事業会社もあります。また、一部地域だけにしか電力を供給することしかできないインフラの場合もあり、今後数年かけてインフラ整備をしていくケースもあります。このため、利用したい会社が自身の地域の電力供給をしているかどうかは予め、確認しておく必要があります。それに加えて、今後電力の供給を新たに始める事業会社なども登場してくるため、比較検討してみるとよいでしょう。どの供給会社であっても、電力不足や停電などの心配はないため、自身のライフスタイルに一番マッチする電力供給会社を選択することをおすすめします。