電力自由化での乗り換えデメリットは無い?大手電力会社と変わらない?


 報道などでなんとなく電力自由化が日本でもスタートしたことは知っているかもしれません。
 また、様々な電力会社のコマーシャルを目にしたことでしょう。ただ、本当に乗り換えて大丈夫なのかと思っている人は多いのではありませんか。だから、未だに電力会社を変えていない人が多いのかもしれません。
 デメリットまで知ることで何に気をつければ良いのかがわかります。もちろん、メリットもありますので、この機会に、他社に切り替えるかどうかを考えてみませんか。




送電網は大手電力会社と一緒なので、停電する時は一緒

 電力自由化されたことで他社の電気を使うことができます。いつの間に新規参入した電力会社が送電網を構築したのだろうと思っていたかもしれません。そう言うことではなく、実は大手電力会社と送電網は同じです。

 どう言うことなのかと言うと、新規参入した電力会社は大手から送電網を借りているからです。発電に関しても全く同じことが言えます。大手が発電所で作った電気を大口として購入してそれを個人や法人に対して販売しています。と言うことなので、停電する時は他社を利用している人と全く同じです。自分は違う企業にしたから隣が停電しても大丈夫と言うわけではありません。逆に回りが電気を使っていれば自分の家でも問題なく使うことができます。


新電力会社が倒産や発電所に事故があれば自動的に大手から供給

 まだまだ電力自由化したとは言え、乗り換えた人は多くありません。新規参入した電力会社の規模がなかなか大きくならず、最悪なことに倒産したり、その業者が使っていた発電所に事故があるかもしれません。大手のままにしておけば良かったと思うかもしれませんが、安心してください。

 もしも新電力会社にこのようなことがあったとしても、大手から自動的に電気を供給してもらうことができる仕組みとなっています。他の企業の方が安いしエコエナジーだから変えたいけれど、この点で不安に感じていませんでしたか。今や日常生活を送る際に電気がないと生活できないと言っても過言ではありません。だからこそ、停電した時のことまでちゃんと考えています。


太陽光発電だけで賄っているPPSはまだ存在しない

 エコエナジーに興味がある人はきっと多いでしょう。火力発電や原子力発電ではなく太陽光発電が良いと思っていませんか。確かに、太陽光発電に力を入れている企業はあります。ただし、これだけで賄っているPPSがあるわけではないので、どこに乗り換えようか困るかもしれません。

 せっかく電力自由化しましたが、太陽光発電は晴れた日は大量に発電できますが、天気が悪かったり夜は発電できなくなります。かなり不安定なエネルギーです。環境に優しいけれどデメリットも多々ありますので、なかなか太陽光発電だけでまかなうことは厳しいかもしれません。今後はそう言う企業が出てくることは十分に考えられるので興味がある人はもう少し待ってみましょう。


マンションなどは、個人で切り替えらない場合がある

 電力自由化を利用したいと思っていませんか。安い新電力会社にしたいと思っていてもマンションなどは注意が必要です。実は、電力自由化する前から大口顧客は他社と契約できました。しかも、マンション全体で一つの電力会社と契約するようになっていることもあります。これも電力自由化のデメリットの一つかもしれません。

 マンションに住んでいる人はたくさんいます。念のために管理会社などに問い合わせてみると良いかもしれません。安い電力会社にしたいと言ってもできないと言われる恐れがあります。絶対に乗り換えられないとは言い切れませんので、自分が住んでいるマンションについて調べた方が良いです。もしかしたら、他社と契約できるかもしれません。