沖縄はその土地の事情ゆえに電力問題に関しては難しい部分が多くあります。新電力会社がなかなか参入しにくい事情がありますが、これからニューパワーがどんどんと進出していく可能性はあるので今後の進展に期待しましょう。
沖縄の電力問題
近年様々な地域で電気料金の値下げへの期待が高まっています。
もちろんエリアによって事情はかなり異なってきますので、自分の住んでいる地域でどのような展開があるかよく調べなければなりません。
そうした新電力会社の流れに乗るのが難しい地域もあります。沖縄県がその一つです。沖縄県では新電力会社がないので今まで通り沖縄電力に頼らざるを得ない状況です。
そもそも沖縄県は日本の他の地域に比べると冬も温暖な気候なため暖房費等がほとんどかかりません。逆に暑い夏を乗り切るために6月位から11月位までは冷房費がかなりかかると言う状況になっています。
当然沖縄は本州と送電線がつながっていませんので、今週の電力会社の様に会社間で電力を融通し合うということができないのです。こうした部分が沖縄独特の電気の問題を生み出しているというわけです。
土地によって異なる事情
もしも新電力会社が参入して沖縄で電気を供給したいと考えた場合、送電線に関しては既存の電力会社の送電線を借りることが必要です。
この送電線のレンタル料沖縄電力は他社と比べると高めに設定しているのです。本州の電力会社のように他社と電力融通しあえないことや、沖縄県が離島を多く抱えていることを考えると維持コストが高くなってしまうのも致し方ないことかもしれません。
やはり地域によって事情は異なるので沖縄に新電力会社が参入するためには一筋縄ではいかないということがわかります。
だからといって将来的に新電力会社の参入の希望がないわけではありません。時間はかかっても沖縄で家庭向け電力供給に向けた動きも出始めています。
まずは離島等ではなく沖縄本島からになるでしょうが、より安い電気料金が沖縄でも実現する可能性はゼロではないのです。ではどのような会社が沖縄での電力供給に向けて動き始めているのでしょうか。
新たなパワーが発足
イーレックスと言う会社が沖縄ですと共同で電力供給を法人向けに開始しています。
イーレックスと沖縄ガスが共同で設立したのが
沖縄ガスニューパワーです。今のところ法人への供給だけですが将来的にはこの企業が個人の家庭にも電力を供給するような展開になっていく可能性はあるのではないでしょうか。
既に法人向けの電力供給を行っていることを考えると、沖縄で商店や会社経営を行っている人はこうした情報に目ざとくあるべきでしょう。
契約を切り替えるだけで毎月の電気料金を安くすることができるかもしれません。もちろん実際に安くなるかどうかは問い合わせの上シミュレートしなければいけませんが、一考してみる価値はあるでしょう。
これからの沖縄に期待
沖縄ガスニューパワーへの契約の切り替えは別段初期投資等が必要なわけではありません。
書類の手続きだけで切り替えができますのでこの機会に法人の方は電力会社の切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
もちろん今のところ沖縄電力から電力を供給してもらっている一般家庭の方も、契約プランを変更することによって毎月の電気料金が変わる可能性もありますので、自分自身で電気料金の仕組みをもっと勉強してみるのはいかがでしょうか。
沖縄と言うとまさに新しい力となる可能性を秘めた沖縄ガスニューパワーにこれから期待していきましょう。電気料金が安くなることによって沖縄県内の生活や産業がさらに向上していく可能性があります。他の県に比べると物事が進んでいないように感じるかもしれませんが、今後の沖縄ガスニューパワーの進展を見守りましょう。