電気料金の計算方法や比較の基本、単価で比較してみよう


電気料金を計算する場合には基本料金と電力量料金を加算して計算する方法が一般的です。
 東京電力で最も一般的な契約形式である従量電灯でもこの方法が使用されていて、 1kwhの単価に使用量を乗じた金額と基本料金を合計した金額が毎月の電気代になります。


電気料金の計算方法について
1,電気料金の計算について
2,基本的な従量電灯について
3,使用量が120kwh以下の場合
4,使用量が120kwhを超える場合

1,電気料金の計算について

 電力自由化によって自分の家庭で使用する電気を供給してもらう会社を、自由に選択できるようになりました。
 それぞれの会社を利用する場合の電気料金は会社によって異なっているので、それぞれの家庭の電気の消費量や使い方によっては、毎月の電気代も契約している会社によって、大きく変わる場合もあります。
 それぞれの電力会社の料金を比較して、どこが一番安い料金で電気を利用できるのかを調べる場合に必要となるのは、電気料金の計算方法に関する基本的な知識です。基本的な計算の手順を知っておくことで、単価がどれくらいかかるのかも把握することができ、各社のサービスがより比較しやすくなります。
 ほとんどの会社で採用されている 一般的な電気料金の計算方法としては、基本料金と電力量料金を合計した金額が毎月の料金となる計算の方法があります。


2,基本的な従量電灯について

 例えば東京電力と契約して電気を供給してもらう場合にも、上記のような方法で支払いをすることが可能です。
 このような形状のサービスは東京電力が行っている電気の供給サービスの中でも最も一般的なもので、 従量電灯という名称で呼ばれています。
 同社の従量電灯にはABCの三つのタイプがあり、家庭用の契約として広く結ばれているのが従量電灯BCの契約です。
  ABCの区分は契約するアンペア数によって異なっています。
 契約するアンペア数が大きくなればなるほど、基本使用料も高くなります。
 逆に低圧のアンペア数を契約すれば基本料金を抑えることができるので、電気代を節約できます。この従量電灯は基本使用量の他に、使用した分だけ電気代を支払えば良いので、電気を好きな時にいつでも使用できる利点があることから、多くの人に利用されています。


3,使用量が120kwh以下の場合

 東京電力で最も広く利用されている従量電灯Bの毎月の基本料金は契約するアンペア数によって異なります。 従量電灯Bの場合は10から60アンペアまで選ぶことが可能です。
 低圧のものほど基本料金は安くなります。それ以上のものを契約したい場合には 従量電灯Cの契約を行なうことになり、この場合の基本料金は280円80銭×契約容量となります。毎月の使用した電気の量によって変わる電力量料金がこれに加算されますが、使用した量によって東京電力では料金が異なっています。
 電力量は1kwhという単位によって計算され、 1kwhは1キロワット時のことです。 使用する電力量が毎月120kwhの場合には、1kwhあたりの単価は19円52銭になります。
 この単価に毎月の使用量が掛けられ、これに燃料費調整額が加減されて毎月の電力量料金が決定されます。


4,使用量が120kwhを超える場合

 東京電力では毎月の使用電気量が120kwhを超えた場合には、異なる単価の計算方法が採用されています。
 毎月の使用量が120kwh超から300kwh以下の場合には、毎月の使用量のうち120kwhに該当する部分の単価は19円52銭ですが、120kwhを超える部分については 1kwhあたり26円の料金で計算されます。これに燃料費調整額が加算されて毎月の電力量料金が決定されるのは、120kwh以下の使用量の場合と同様です。
 ですから毎月の使用量が120kwhを超える場合には、電気代が段階的に高くなることになります。さらに毎月の使用料が300kwhを超える場合には、300kwh以下の計算方法は上記と同じですが、 300kwhを超える部分の1kwhあたりの料金は30円02銭として計算されます。
 こうした電力量料金に基本料金、そして再生可能エネルギー発電促進賦課金が加算されて毎月の電気料金が決定されます。
 電力自由化によってさまざまな会社と契約できるようになったため、こうした計算方法も会社によって異なっているので、比較検討して契約する会社を決めることが可能です。